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Column

【Halloween(ハロウィン)】ってどうして仮装するの?気になるあれこれを徹底解説!

近年、盛り上がりを見せる10月31日のハロウィン🎃

その経済効果は、いまやクリスマスやバレンタインデーに負けず劣らずともいわれており、国民的イベントの一つとして定着してきました。

昨年はコロナの影響もあり自粛していた方も多かったと思いますが、少しずつ規制が緩和されてきた今年のハロウィンはどう過ごそうか考えている方も多いのでは?

ハロウィンといえば仮装するイメージが強いと思いますが、どうして仮装するのでしょうか?どうしてカボチャ?「トリックオアトリート」ってなに?


今回はハロウィンにまつわる疑問を詳しくお話したいと思います!🎃👻🍁

◆ハロウィンの起源◆


ハロウィンは、古代ケルト民族のドゥルイド教で行われていたサウィン祭が起源といわれています。古代ケルトでは11月1日が新年とされ、大晦日にあたる10月31日の夜先祖の霊が家族に会いに戻ってくると信じられていました。
しかし、悪霊も一緒にやって来て作物に悪い影響を与えたり、子どもをさらったり、現世の人間たちに悪いことをするといわれていました。

そこで人々は悪霊を驚かせて追い払うことを思いつき、仮面をかぶったり仮装をしたり魔除けの焚き火を行ったといわれます。

やがてキリスト教圏へ広がりましたが、最近では宗教的な意味合いが薄れてきて仮装をして楽しめるイベントになっています。

さて「Halloween」(ハロウィン)という名前の語源ですが、11月1日にあるカトリックの『諸聖人の日(万聖節)』が関係しています。諸聖人の日の旧称である『AllHallows』に、前夜という意味の『eve』が加わり、『Hallowseve』と言われていました。

次第に『Hallowseve』という言葉が訛り、『Halloween』(ハロウィン)と呼ばれるようになったようです。

ハロウィンは10月31日に行われる西洋のお祭りであるとともに、すべての聖人と殉職者を記念する『諸聖人の日』の前夜祭にあたる行事です。故人を偲ぶという目的でいうと、日本のお盆と同じような意味と言えるでしょう。

◆ハロウィンのシンボル『ジャック・オー・ランタン』◆


ハロウィンのシンボルとしてよく目にするのが、目と口と鼻をくり抜いて中にキャンドルを灯した『ジャック・オー・ランタン🎃』ですよね。
これは「ランタンを持つジャック」という意味になります。

ジャックとは、アイルランドの物語に登場する、ずる賢い男の名前。魂を取ろうと地獄からやってきた悪魔を二度にわたり騙します。そして悪魔に「魂を取らない」と約束させるのです。

時が経ち寿命を迎えたジャックは、現世での行いが悪く天国には行けません。しかし、地獄に向かっていると悪魔に「魂を取らないと約束したから地獄へは連れていけない」と言われてしまうのです。
天国へも行けず地獄に堕ちることもできず、闇夜を彷徨うジャックは悪魔から地獄の小さな炎の塊をもらいます。暗闇でこの灯を消してはいけないと思ったジャックは道端のカブをくり抜き、その中に灯をともしランタンにしました。これがジャック・オー・ランタンの由来とされています。いまもランタンを手に、あの世の境で彷徨っているかもしれません…。

ちなみに最初はカブでしたが、アメリカにハロウィンが伝わってからかぼちゃになったそうです。(当時のアメリカではかぼちゃが手に入りやすかったからだそう)

『ジャック・オー・ランタン』は、日本でいう鬼火のような存在。怖い顔にくり抜いて玄関や部屋の窓辺などに飾ると魔除けの役割を果たし、悪霊を怖がらせて追い払えるそうですよ!

◆仮装をするのは魔除けのため◆


10月31日の夜には、この世とあの世を隔てる扉が開け放たれ死者がやってくると言われていました。しかしその時、死者に混じって魔物や魔女もこの世にやってきて、生きている人間から魂を奪うと言われていたため、人間だと気付かれないように人々は仮装をするようになったと言われています。

前出にもあった、ハロウィンの起源と言われるサウィン祭でも仮装していたように、悪魔や魔物など出来るだけ怖い仮装をして、自分の身を守るという意味合いがあったんですね。

現代では、仮装するのは魔女や幽霊だけでなく好きなゲームや映画のキャラクターなど、仮装すること自体を楽しむイベントに変化してきているようです。

◆ハロウィンの合言葉『Trick or Treat!』◆


ハロウィンの定番フレーズ『Trick or Treat!(トリック・オア・トリート)』とは、そのまま訳すと『いたずらか?ごちそうか』。

子供らしく表現すると『お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞ!』という意味になります。
仮装した子どもたちが家に来て『トリック・オア・トリート!』と言われたら、『ハッピーハロウィン!』と返し、キャンディーやチョコレートなどのお菓子をあげるのが約束事です🍭

この『トリック・オア・トリート』のフレーズは、どのように生まれたのでしょうか?調べてみると先程のハロウィンの起源とは別のようです。

古くは9世紀ヨーロッパの『ソウリング(Souling)』という儀式が由来と言われています。
この時代のキリスト教では11月2日の『死者の日』になると、クリスチャンが村から村へ『ソウルケーキ(Soul Cake)』を乞いながらいろんな家を訪ねていたといいます。このケーキと引き換えに成仏できない霊を天国に導くお祈りをするそうです。『Soul=魂』を供養するためのケーキということですね。

そして『ソウルケーキ』を差し出さなければ、霊が鎮まらず悪さをすると思われていたそうです。

中央に十字の模様が入っているのが特徴のソウルケーキ

こうして「ソウリング」というヨーロッパで風習とされていたものが、やがてアメリカに移住した人々によって、ハロウィンと一緒に伝えられ融合した行事として行われるようになっていきました。

🎃トリック・オア・トリートはいつ頃から言われるようになったの?

👉一説によると、1900年代初期にとあるいたずらっ子がハロウィンでお菓子をもらうために脅し文句として『Trick or Treat!(お菓子をくれないといたずらするぞ)』と言い始めたのがきっかけだといわれています。

小さな子どもが、そのようにおねだりする姿を可愛く思った大人が積極的にお菓子をあげたことから、子どもたちの間で『Trick or Treat!』と言えばお菓子を貰いやすいと広まっていったということです。

いかがでしたか?
ハロウィンは楽しいだけのイベントかと思いきや、起源はちょっとゾッとする面もありましたね👻
知らない人に教えてあげるとびっくりするかもしれません。

今年のハロウィンは、由来や意味などを知り一味違うハロウィンを楽しんでみてはいかがしょうか🎃♬



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